ちょっとワクワクするよ、HP Elite X3
hpの製品発表会でHP Elite X3実機を触ってきました。
WindowsPhone自体はかつてNokia製スマートフォンを触っていましたので特に操作に違和感はありません。大きくは変わっておらず、今回新たな機能として追加されているContinuumがとても気になります。そしてContinuumの活用にとても役立つノートドックがとても気になっていました。
ですので本記事はどちらかと言うとHP Elite X3本体よりも周辺機器を用いた「運用」について書いてみたいと思います。
上記写真のスマートフォンがHP Elite X3です。6インチFHDのディスプレイやSnapdragon 820と言う強力なCPUそしてメモリも4GB搭載です。スマートフォンとしてそこまで必要か?と言うのもありますがContinuumを活用する上でそのくらいは必要なんでしょうね。
そして、ノートパソコンの様に見えるのが周辺機器のノートドックになります。このノートドックにはOSは載っておらず単体では何の役にも立ちません。HP Elite X3と繋ぐとWindowsノートパソコンの様に使える様になります。注意点としてはあくまでスマートフォンの画面を転送している感じなので、用いる事が出来るのはWindowsStoreでダウンロード出来るUniversal Windows Platform(UWP)アプリのみとなります。例えばTeraTermなどの従来のWindowsアプリケーションは使えません。MicrosoftOfficeもマクロやVBSが使えないものとなります。業務等でVBSを活用しているシーンは多いと思いますが、その場合にはRDPを活用するなどの必要があります。自前で用意しても良いでしょうし、HP Workspaceと言うサービスも提供するようです。
ノートドックとElite X3の接続はワイヤード(USB-C)でもワイヤレス(Bluetooth)でも可能で、NFCで簡単接続出来ました。でも安定性としてはUSB-Cでの接続を推奨する様です。USB-Cのポートは3ポートありますが、画面に表示されている1ポートだけがContinuum対応である事が確認出来ました。USB-Cだしどのポートでも大丈夫そうなんですけれどね。ちなみにノートドックの充電自体はどのポートでも大丈夫でした。
デスクトップで使う場合はデスクドックが便利です。ドックの背面にはDisplayPort端子とRJ45端子、USB3.0が2ポートとUSB-Cが1ポートありました。必要十分ですね。こちらもドックに接続した瞬間にContinuumが有効になりすぐ作業を広大なモニタで快適に使える様になります。ドックは結構な重さがありどっしりとした安定感がありました。抜き差しの際にあまり軽いと持ち上がってしまったり面倒ですものね。もう少し重くても良かったのではないかと思いますが、ほんのたまに持ち上がってしまう程度で基本的には問題なく快適に使えそうでした。
プレゼンテーションではContinuumを用いてElite X3の良さを熱く語られておりました。iPhoneとAppleTVを用いたりしてもスマートにiPhoneだけでプレゼンテーション出来ますのでこれがアドバンテージになるか?と言うとまだまだ微妙ですがビジネスシーンでAppleTVの環境はまず無いですし、EPSONのプロジェクタであればアプリを導入してiPhoneやAndroidからもワイヤレスでプレゼン可能ですがまだまだこちらも主流となっていません。ContinuumをWindowsPhoneだけのアドバンテージとせず、一部便利機能はもちろんWindowsPhoneに限ったとしても最低限の機能をAPI公開してiPhone/Androidでも使える様になったりすると、Continuumが使える世界が増えて良いのかなぁとも思います。
最後にロゴについて、Elite X3には短い斜線が4本並んだだけの最新のロゴが採用されています。こちらはプレミアムなブランドとしてプレミアム製品に用いていくロゴの様です。しかし、ノートドックは旧ロゴ(丸いhpロゴ)となっています。このミスマッチ感がちょっと残念に思いました。せっかくプレミアムなElite X3を持ち歩いているのに出先のカフェでノートドックを開こうとすると、そのノートドックはプレミアムでは無い旧ロゴなのです。ノートドック自体もマットブラックにシルバーと昨今のプレミアムな美しいゴールドをあしらった端末からすると見劣りしてしまいます。まぁビジネス向け端末と言う事でプレミアム感よりは気軽に使い倒せる、と言う所が重要なのかも知れませんね。
そんなこんなでContinuumを体験してみて、Cloudを活用した生活を既にしているつもりではいるのですが「たまにうっかりローカルに保存してそのままにしてしまう」事があり、情報にアクセスしようとして「あっ、しまった!」と気付くことがあります。Continuumであればデスクトップとして使うデスクドック環境であれノートパソコンとして使うノートドック環境であれ、どちらも同じ端末の同じ環境となるので、確実にスマートな生活がおくれそうです。いいね。