単身赴任生活運用〜通信編〜

はじめに

昨日までは単身赴任生活におけるキャンプ道具の有用性、みたいな観点で書きましたが、今日は通信編と言う事で一切キャンプとは無関係な話題になります。これまで 2 回の単身赴任生活の通信環境遍歴について少しお話し出来ればと思います。

大阪時代は WiMAX から生活スタート

今時カフェに行けば自由に使える WiFi が飛んでいたりしますよね。最初の単身赴任先は大阪の梅田だったのですが、界隈にはそんなカフェが山のように存在していました。自宅に帰って自己研鑽しようとしてもどうしても集中力が持たなかったりするのでカフェを活用するか、コワーキングスペースを活用するか検討していました。 仕事帰りの平日夜に限ったプランを用意しているコワーキングカフェであれば月額 5,000 円〜 7,000 円程度と赴任先のアパートにフレッツ光を引き込むのと同程度の費用で、冷暖房完備のスペースとフリードリンクまで用意されていたりとかなり魅力的です。

試しに数日ドロップインで訪れてみたのですが利用規約には禁止とされているネットワーキングの怪しげな勧誘を受けたり、少し面倒だったのでコワーキングカフェの契約は断念、気分転換に時折カフェを活用しつつ自宅での時間のために WiMAX2+ を契約しました。

パケ放題とか主要キャリアサービスの検討は?

当然 MNO キャリアのサービスも検討しましたが、大阪に赴任していた 2017 年当時は今ほどのパケット利用が不可能で 30GB で頭うち。費用についても 12,000 円位必要でした。ちょっとこれでは厳しい。WiMAX2+ であれば 3 日間の容量制限さえ注意しておけばそこそこパケット流せるし・・・との目論見でしたが、はいこの通り。

WiMAX2+は月額上限なし、ではあるのですが 3 日間に 10GB まで、それを超えるとその翌日の 18 時以降に下り 1Mbps まで帯域制御がかかってしまう制約がありました。それでも MNO 各社契約よりは比較的制限は緩く騙し騙し使っていたのですが、OpenStack のデプロイについて勉強していたりしてた時期のため Linux のパッケージなど結構なパケット量を学習の都度利用していたため、気がついたら常に制限掛かってる!みたいな状況になってしまいました。これは辛い。

せっかく契約していましたので半年弱我慢しながら使いましたが学習の効率にも関わってくる事でもあるため WiMAX2+のみでの生活は断念。結局フレッツ光を契約しました。

素直にフレッツ光を引いて良い理由。違約金がかからないケースがある。

複数年契約を行った際には今でこそ途中解約の違約金は数千円で済みますが当時はまだ途中解約の場合 10,000 円以上の違約金が求められる時代でした。それでもストレス無く生活できるのであれば違約金も必要経費と考えようと覚悟の上でフレッツ光を 2 年契約で NTT 西日本に申し込みました。単身赴任開始から半年後に契約して単身赴任期間は 2 年間でしたから単身赴任解消時には当然違約金がかかってしまいます。

まぁ仕方ないかと思い解約手続きを勧めてみると違約金はかかりませんでした。よくよくサービス内容を見てみると違約金除外項目に 移転先で既に「フレッツ光」をご利用頂いている場合 という項目がありました。さらには NTT 西日本の「フレッツ光」が提供できない住所への移転に伴い解約される場合。(NTT 東日本エリア(*3)、海外等) と言う記載もありました。NTT 西日本さん太っ腹です。ありがたい。

NTT 東日本でも同様の扱いになるのか気になったのでフレッツ光の Web を確認しました。 複数年契約 は NTT 東日本でも契約できますが、解約の際に関する同様の記載を見つける事は出来ませんでした。

この辺りの制度は NTT 西日本のほうが良く出来ているのかも知れません。

前橋時代はギガホで生活スタート

通信キャリアはドコモを愛用していますが、前橋での通信環境は LTE の ギガホ・プレミア で生活をスタートさせました。

フレッツ光を契約しても良かったのですが、賃貸アパートの戸数が少ないためマンションタイプ契約が不可能で戸建てタイプ契約となり少し割高であったり、東京の自宅にもフレッツ光を引いているので 複数回線割引 が適用出来るのではないかと検討したのですが、戸建てタイプ同士の場合は割引適用出来ないなど残念な状況。さらには東京の自宅はフレッツ光クロス(10Gbps 回線)を契約していますが、複数回線割引のサイトに対象回線としてそもそも掲載されていません。そのような事もあり、フレッツ光の契約は断念し、モバイルブロードバンドで生活してみることにしました。

LTE の ギガホ・プレミア はパケット通信を 60GB まで利用でき、それ以後は 1Mbps になってしまいます。とは言え 60GB あれば十分足りると思いますし低速になっても 1Mbps もあれば日常利用であれば困らないのでは?と考えていました。しかしいざ生活を始めてみると 60GB って結構あっさり到達してしまいますし、いざ速度制限がかかって 1Mbps の速度で生活してみると昨今のリッチな Web コンテンツなどでは帯域不足を感じるものでした。これでは少し困ってしまいます。

5G へのモチベーションはギガホ

赴任先ではまだ 5G での通信は出来ませんが、5G 契約に変更して 5G ギガホ・プレミア にする事で料金的にはほぼそのままで 60GB の制限も無くなり、パケット使用量無制限になります。5G エリアもまだそんなに広がっていないですし 5G に契約変更するのはまだ先でいいかなぁ、と考えていた私ですが、単身赴任生活はモバイルブロードバンドで生活するという事がモチベーションとなり 5G へ乗り換えました。

5G 契約には 5G 対応スマホが必要

スマートフォンは DualSIM 対応の端末が好みなのですが、キャリアモデルとしてこれまで DualSIM 対応端末はありませんでした。 2022 年 秋モデルから DualSIM が使えるスマホはミドルレンジ位の端末が出てきてたので少し待てればそちらが良かったのですが、2021 年 冬〜2022 年 春モデルではハイエンドスマホでのみ DualSIM に対応と言う状況で大変高価でしたので Google の Pixel 6 pro を購入し 5G 契約へ変更。現在は 5G スマホで日々テザリングにて生活しています。

最近の若い子は自宅に FTTH など引かないって数年前から良く耳にするようになって この業界に生きててそんな事ってあり得るの?生活困らないの? なんて常々思っていましたが、いざそんな生活してみると、意外と困らないものですね。日本のモバイルネットワークの素晴らしい進化に乾杯って感じです。

しかし全くの不満がない訳ではありません。

5G データプラスは無制限ではなく 30GB 制限

iPad のセルラーモデルを利用しており、 5G データプラス の SIM を挿してテザリングの手間なしでいつでも通信できるようにしているのですが、データプラスでは通信無制限にならず 30GB までの制約が付いてしまいます。サッと取り出してすぐ利用出来るのが快適で普段は MacBookAir よりも iPad で生活をしていますが、月半ばには 30GB を使い切ってしまい、iPad だけ低速通信になってしまいます。そこだけがちょっと不満です。

まとめ

もはやフレッツ光などの FTTH は FPS ゲーマーさんや YouTuber さんなどハイエンドな事をしていなければ不要!モバイルネットワーク万歳!という時代になってきたのではないかと実感した 2022 年でした。その事は MNO 各社がホームルータ製品を出してきている事からも伺い知れるように思います。

最後に 2022 年 11 月のパケット使用量と 2022 年 12 月 05 日までの 12 月のパケット使用量を以下に貼り付けておしまいにしたいと思います。

Advent Calendar

この記事は ssmjp の Advent Calendar 2022 のコンテンツとして作成しました。